正しい効果を出す盛り塩のやり方とは?置き場所や作法を覚えて家を守る

盛り塩は風水の基本とも言われ、厄を払い運気を呼び込む縁起ものです。
しかしただ置いておくだけで良いというわけではなく、置く場所や部屋ごとの効果をきちんと理解してこそ意味があります。

どのようにしたら、盛り塩の効果を最大限に発揮できるのでしょうか。
盛り塩に興味があって取り入れてみようと思っている方のために、盛り塩の効果を高める置き場所についてや、ポイントなどをご紹介していきます。

盛り塩とは?

盛り塩とは、厄除けや運気アップのために小皿に盛った塩を玄関やキッチン、お風呂など水回りに置く縁起物です。
最近なんだか運が悪く風水で開運効果を得たいと思っている方や、新しいお部屋への引っ越しや新築を機に盛り塩を始めるという方もいます。

盛り塩は部屋ごとに効果も異なります。どこに置いたら盛り塩の効果を最大限に発揮できるのかを確認しておくことも重要です。
盛り塩は置き場所によって効果が違うと考えられているため、場所ごとに置く意味をそれぞれ把握しておきましょう。

盛り塩の置き場所や部屋ごとに、その効果や意味を紹介していきます。

外からの邪気の流入を防ぐ玄関に置く

玄関に盛り塩を置いている家やお店を見ることも、よくあると思います。
外からの邪気を家の中に入れないという厄除けの意味で、玄関に置く人は多いです。玄関に置くときは、ドアの開け閉めの際に邪魔にならないように置くように心がけましょう。

また玄関に置く際は、1つだけを置くケースと2つ置くケースがあります。
千客万来を願って置く場合は1つだけを置くので、飲食店などで商売繫盛の効果のために置くときは1つが多いのです。
家の玄関に置く場合は2つになるように置くのが効果的です。玄関に置くのは外からの邪気を効果があるので、結界を張るという意味で2つ置くことが多いのです。

水と火を扱うキッチンに置く

玄関の他には水回りに置くと良いとされている盛り塩ですが、キッチンもそのひとつです。
ただキッチンは水と対照的な火も扱う場所です。
そのため水と火が対立している状態のキッチンに盛り塩を置くことで、水と火のバランスが整い、良い運気を家の中にもたらす効果があると考えられています。

穢れを浄化するためお風呂に置く

お風呂もキッチンと同じく水と火が対立しているので、悪い運気が溜まりやすい場所です。お風呂は外でついた厄を洗い流す場所なので、入浴のお清めパワーを高める効果があるお風呂に盛り塩を置きましょう。
湿気のある場所なので、塩が溶けたり固まりやすく、盛り塩を交換する頻度は他の場所より高いでしょう。

健康運アップのためトイレに置く

トイレは古くから悪い運気が特に溜まりやすい場所と言われているので、是非盛り塩を置きたいところです。
トイレは健康面との関係がある場所なので、トイレに置くことで健康運アップの効果が期待できると言われています。日々の家族の健康のためにも、重要な置き場所のひとつです。

家庭円満のために洗面所に置く

洗面台や洗濯機のある洗面所も水を扱うので、悪い運気が溜まりやすい場所です。洗面所に置くことで、家族間の問題やダメージを取り除く効果があるとされています。
洗面台の蛇口付近や洗濯機付近に盛り塩を置くようにしましょう。

方角による効果を意識する方は

さらなる開運効果をアップするために方角を意識している方は、盛り塩を置く場所や部屋の方角も気になることでしょう。
家の中心から見て東西南北の4方向と、表鬼門と裏鬼門に置くと効果的と言われています。表鬼門は方角的には北北東あたり、裏鬼門は南南西あたりの方角とされています。

ただ、このように家の中の方角を割り出すのは難しいと思う方は、まず最初は玄関や水回りといったポイントに置く方が始めやすいでしょう。
そのうえで、さらに効果を高めたくなったときは、方角も取り入れてみることをおすすめします。

神棚に置くのも効果的

神道には、神棚に盛り塩を供える伝統がありました。
そのため神棚のある家では、神棚に盛り塩を置くのも効果的です。

盛り塩を作るときのポイント

盛り塩は、必要な道具も少ないので誰でも簡単に作ることができます。
必要なのは塩と塩を盛り付ける小皿の他、塩を固めるための器とヘラのみです。小皿の上に塩を八角錐型や円錐型に盛るのが基本とされています。
特に八角錐型の八の数字は、末広がりで縁起の良い形と言われているので効果的です。

盛り塩を作る手順

実際に盛り塩を作るときの手順を解説します。

@塩を固め用器に入れ、上から指で押さえます。
Aヘラを使って表面が平らになるように仕上げます。
Bその上から小皿を裏返しにしてかぶせます。
Cそのまま静かにひっくり返しながら、塩が小皿に載るようにします。

このようにシンプルな手法なので、簡単に作ることができます。

効果のある塩の種類は

盛り塩に使う食塩の種類ですが、加工が少ない天然の粗塩や岩塩を選びましょう。これは、古来から海水に厄除けの効果があると言われていたためです。

ここで避けたいのは、化学調味料やうまみ成分などの添加物の入ったタイプです。
せっかく盛り塩を作るのであれば最大限に効果を高められる天然塩や岩塩、粗塩を使用しましょう。

盛り塩はどれくらいの期間効果が続く

盛り塩の交換時期についてですが、一般的には神棚の神饌の取り換え時期と同じく月初めの1日や15日に交換するという人が多いようです。
しかしこれは厳格な決まりではありませんので、自分でルールを決め無理ない範囲で交換しましょう。

ただ例外として、すぐに交換しなければならないケースもあります。
それは形が崩れた時や色が変化してしまった時、ゴミや埃がついた時などです。

そのまま置いておくのは、せっかく縁起の良い盛り塩も逆効果になってしまい良くありません。この場合はすぐに交換しましょう。

盛り塩の処分方法

盛り塩はどのようなやり方で処分すると良いのでしょうか。
厄除けや運を呼び込む縁起物だからこそ、逆効果にならぬよう捨て方には気を付けたいものです。

環境に配慮した捨て方を

昔は川に流したり土に埋める方法を行っていたようですが、現代では環境に配慮した捨て方をするべきでしょう。
紙などに包んで生ごみとして出す方法がベストです。
処分の際には、これまで家の厄除け等を担ってくれた盛り塩へ感謝の気持ちを持って行うと良いでしょう。

処分時にしてはいけないこと

盛り塩として役目を果たした塩を料理に使ったり、体内に取り込むのは逆効果になるのでやめましょう。
そもそも長時間置いていたものなので衛生的ではありませんし、せっかく盛り塩が吸収してくれた厄や穢れなどをわざわざ取り込むことにもなってしまうので逆効果です。決して再利用はしないようにしましょう。

ただし、神棚に置いていた盛り塩には穢れがついていないので例外です。
塩を溶かした水で拭き掃除に利用するのもピカピカになり、邪気も払えるのでおすすめです。

盛り塩の意味を理解してより効果的に

風水や厄除けに興味があるけれど難しいことはしたくない、という方には手軽に始められる盛り塩。せっかく盛り塩を置くのであれば、できるだけ効果的な方法をとりたいでしょう。
効果的に盛り塩を置くなら、置き場所をキレイにしてから置くことも忘れずに行いましょう。

汚れているところや散らかっている場所に置いても効果は上がりません。
紹介した盛り塩のやり方や効果を高める置き方についてのポイントを踏まえ、是非効果的に盛り塩を取り入れてくださいね。